マスコミは特権階級? 豪華なプレスキットにビックリ
ビール、天ぷら、寿司、タラバガニ。世界主要8ヵ国が集う洞爺湖サミットを取材してもらうとなると、日本政府のメディア待遇もまた違ったものになるらしい。
7月7日~9日の洞爺湖サミットの開催に合わせ、北海道虻田郡留寿都村のルスツリゾートに国際メディアセンター(IMC)が設置された。ルスツリゾート従来の宿泊施設に加え、仮設の建築物「IMCザ・メイン」がメディアの報道拠点中枢となる。
サミットを取材するといっても、G8首脳が会議をする洞爺湖湖畔までは車で4、50分の距離。メディアは希望する全員がG8首脳会合などの主だったサミット行事を取材できるわけではなく、一部のメディアが専用バスに乗って代表取材する。代表取材したメディアがIMCに待機する他メディアに写真や首脳発言などの情報を提供する仕組みだ。
IMCに入場するためには外務省発給のパスが必要となる。どんな警備がされているのかは書けないけれど、とにかく厳しい。
■「こんなにくれるの?」プレスキット
入場口をパスしてすぐ、プレスキットをもらうことができる。中身の一覧があるので紹介しよう。
消しゴム、紙管ボールペン2本、レポート箋、クリアフォルダ2枚、テープのり、マイはし、リバーシブル風呂敷(使い方DVD付き)、メモパッド、充電式電池、USBライトの10品。
もう一品、厳密にはプレスキットではないけれども、時計メーカーから贈呈品の名目でプレスキットと一緒に腕時計まで渡される。いずれの品も環境に配慮した技術を使っているのだとか。
■食事は無料 なんとお酒も
IMCに一度入ると気軽に外に出ることができない。警備上の観点や施設自体が巨大であるからだ。そのためメディアはIMCで食事を摂る。施設内には「軽食スペース」や「ドリンクスペース」と呼ばれる一角が多数あり、無料でジュースやお茶などのペットボトル飲料、マフィンやケーキなどのお菓子やカップラーメンを食べられる。
また、施設内の一部レストランでも食事が提供される。8日に筆者が訪れたときにはビールとジンギスカンが無料のイベントもあった。
夕食時、あるレストランにはメディアの行列ができていた。記者会見が開かれるのを待っているわけではない。「タダ食い」をしたい行列だ。店員に「10人です。9人はあとから来ます」と伝える場所取り役もいる。このレストランはビュッフェ形式で、冒頭にあげたように、天ぷらや寿司などの豪華な食事が味わえる。お酒も各種が揃う。ここにも「仕事のあとの一杯」をもとめて列ができる。くどいようだがいずれも無料だ。
■たしかに便利だけれども……
こうした日本政府のメディア待遇は、いくら国内外のメディアが多数駆け付けるとはいえ、「おもてなし」の域を越えているのではないか。「せっかくだから」と散々IMCを利用させてもらってすごく後ろめたいが、あえていいたい。――ちょっと贅沢すぎません?
※添付写真キャプション:「IMCザ・メイン」は奥の建物。環境に配慮して冷房は雪を使用(いずれも8日、虻田郡留寿都村の洞爺湖サミット国際メディアセンターにて、筆者撮影)
(JanJan 黒井孝明)



