世界を飢餓から救う方策はあるか:エンディングハンガーゲームから学ぶ

NGOハンガーフリーワールドによる「エンディング・ハンガー・ゲーム」が7月7日午後7時から札幌コンベンションセンターにて行われた。参加者は、シミュレーション・ゲームを通して、飢餓・戦争のない世界を創ることの困難を体験した。

エンディング・ハンガー・ゲームは、世界をいくつかの地域に分け、それぞれの地域を食料事情、保有金銭的資金、戦争への傾向、乳児死亡率などについて特徴づける。各地域に置かれたプレーヤーは、国連や他の地域のプレーヤーと交渉しながら自分の地域の問題を解決するようにつとめる。たとえば、地域全人口の20%分の食料供給しかないなら、残りの80%は他の地域から「購入」する、またその「購入」にあたり、経済的に富裕な地域に対して援助を請う、という具合である。他の地域担当のプレーヤーと多様な交渉をしながら、すべての人に教育機会が与えられかつ戦争・飢餓・貧困のない「世界」の創造を模索する。

NGOハンガーフリーワールドの一人、笠原さんによると、飢餓は天災ではない。全世界の年間穀物生産量は21億トン。これを世界人口で割れば、一人当たり年間365Kgの食料供給が可能となる。また全世界の年間軍事費の総額は1.1兆ドルだが、全世界で必要な食料を調達するには約380億ドルあればよい。

食料調達は為替変動など国際金融状況によっても左右される。たとえば、食料高騰の影響をもっとも強く受けるのは発展途上国である。世帯収入の50%から80%が食料に使われているからだという。また飢餓の直接的影響は子供の発育不良として現れる。さらに発育不良を経験した子供が親になると、発育不良の子供を生む傾向が高いという。こうした「飢餓の連鎖」を避けるためにも、飢餓対策が急務だという。
(GPAM DN)