7日も札幌コンベンションセンターでは、市民サミットが開かれている。ここでは、午前中に開かれた会議の一つ、「世界市民の声〜貧困をなくすために〜」の模様をごくわずかではあるが報告したい。
この会議は、準備された草案をさらに練り上げた上で、「札幌宣言」(Global Voices to End Poverty)を採択することを目的としたものである。ラウンドテーブルには議長を含め約30名のNGO代表者らが集まり(19名は海外の方々)、
各論についての説明・質疑応答から、全体のとりまとめについての意見交換まで、熱のこもった議論が続けられた。
この会議における重要な共通認識は、札幌宣言(草案)の冒頭部で明瞭かつ憤然と書かれている。G8の指導者たちは世界を変えると様々な誓約を積み上げてきた。しかし、その誓約は「単なる言葉の羅列に、そしてその言葉の羅列の再確認へと堕し、必要とされる行動へと翻訳されることはなかった」と。そして、その不公正な世界を「作り、維持し、導いてきたのはG8」であると。
各論についての議論は非常に多様であった。医療・福祉に関わるものが多かったが、食糧危機、教育に関するもの、そして端的に「貧困」をテーマとしている議論も複数存在した。
たとえば、オルタモンドhttp://altermonde.jp/の田中徹二氏は代替的な資金メカニズムについて、世界の全通貨取引に0.005%の課税をかけるCTDLの構想について論じた。ODAとは異なるシステムの構築と同時に投機マネーの暴走を抑制する利点などについても説明された。他のどの報告も、問題点の指摘と具体的な方策が挙げられており、具体的な行動を迫る姿勢が貫かれていたように思われた。
議論のなかでは、個別的課題についての提言を拡充する方向もみられた。同時に、それ以上に、G8の正当性を決して認めることなく、説明責任を求め、メディアとの連携も含めて交渉の仕方自体を検討していく必要性を訴える意見もみられた。
不公正な世界を創り出してきたG8の誓約不履行は、ある意味では当然の帰結なのかもしれない。そこには、今直面する問題にまさに具体的に取り組み、複雑で多大な制約のなかで活動を続けてきた、市民活動であるからこその苦渋も読み取れる。しかし、この点を踏まえて、さらに具体的に行動していこうとする熱意と強靱さこそが、この会議と宣言文からほとばしっていたように思うのである。
(GPAM Ogino)



